企業を知る
キリン堂の事業戦略キリン堂が、一貫して掲げてきたテーマは「未病」。
未病の人を健康な状態に向けることが、ドラッグストアの使命と考え、1955年の創業以来、「未病」をテーマに事業を展開してきました。
この先、いかに社会が変化しようとも、誰もが望む“健康で長生きしたい”という願い。その実現のため、「未病対策」と「楽・美・健・快(健康で美しく楽しい快適生活)」の提供を通じた地域の皆さまに支持される店づくりへの取り組み――。企業におけるこの基本的な考え方は、これからも変わることはありません。
さらに今後は、ドラッグストアの理想の姿を求めて、「地域コミュニティの中核となるドラッグストアチェーン」の確立、かかりつけ薬局の機能強化により、地域No.1ドラッグストアチェーンとなることを目指しています。そんなキリン堂の戦略を、就職活動中の学生の皆さんにもわかりやすくご紹介します。
キリン堂の店舗では、ヘルス&ビューティケアを基本とする生活必需品の品揃えを充実。売場面積は150~300坪を確保し、広くて入りやすい駐車場を完備することで、地域のお客さまが、短時間で生活必需品を一度に買い物できるワンストップ&ショートタイムショッピングを実現しています。
そのようなキリン堂の店舗展開の特長は、関西地区における小商圏でのドミナント戦略を採用している点です。「ドミナント戦略」とは、地域内での店舗密度を上げることで、その地域での知名度やお客さまからの支持を集める店舗展開のこと。
現在、年度20~30店舗の新規出店やM&Aなどにより店舗数が増え、関西地区におけるキリン堂のプレゼンスが向上しています。このプレゼンス向上の一例が、ポイントカード会員数の増加であり、キリン堂というブランドと店舗が地域住民の中に浸透することで、地域密着型のブランディングが進んでいます。
こうしたドミナント戦略を推進することで、商圏エリアの地域コミュニティの中核となり、お客さまや患者さんにとって「あって良かった」「なくては困る」という社会インフラのような存在を目指しています。
都市型店舗
企業の持続的成長のためには、積極的な事業推進と経営基盤の強化が欠かせません。
店舗開発においては、従来の郊外型や住宅地型の店舗に加え、新たな店舗フォーマットとしてオフィス、ターミナル、繁華街などの都市型店舗の開発に着手しています。また、新規事業として取り組んでいる中国越境ECビジネスは、日本企業のなかでも先行しており、実績をあげています。今後も、販売チャネル拡大とマーチャンダイジングの強化、オペレーション効率化に取り組み、事業の確立に努めていきたいと考えています。
日本は今、社会構造や生活者を取り巻く環境において、大きな変化の時を迎えています。そのような環境のもと、キリン堂は、地域コミュニティの中核となる"かかりつけ薬局"として存在することが企業使命であると考えています。これからも、持続的な成長を目指し、強固な業績基盤を築くことで、地域の皆さまから、信頼・支持される存在としてあり続けられるよう挑戦していきます。